甘くて優しい青春恋物語 ~一途な一目惚れは交わしのあとで淡い恋に~

 だから最近は女遊びもやめて、真面目に生きている。

 する時は遊びじゃなくて、何が女の子受けがいいのか聞いたり教えてもらったりしていた。

 おかげで「好きな子でもできたの?」なんて言われて、それが噂になっている。

 ……その噂が、俺がプレイボーイだった事実をなくしてくれるように。

 世間はそんな甘くないのは知ってるけど、それでも俺は何をすればいいか分からなかった。

「……ねぇ乾君。」

 その時だった。凛として、少し敵対心があるような声が聞こえたのは。

 反応するように視線を向けると、視界には有栖沢さんと仲がいい咲来空音さんが入る。

 そしてその直後、咲来さんが何かを確信したような視線を向けてきた。

「乾君、杏ちゃんに変な事したらしいね?」

「知ってたんだね。」

「もちろん。だって杏ちゃんがさっき私に泣きついてきたもん。」

 マジか……。そうさせるくらい、俺は最低な事をしてしまったのか……。

 後悔の念に苛まれるも、咲来さんは俺の気なんか知らないように言葉を続ける。