……チャラい男なんて、信用するもんじゃない。

 私はずっとそう思っている。

 軽い男に泣かされた人も見た事があるし、偏見だとは分かっててもイメージがもう固まっている。

 絶対、乾に仕事押し付けてやるんだ……!

 関わりたくはないけど、あわよくばあのド腐れした根性をひっぱたいてやるっ!

「……あ、杏ちゃん。オーラが怖いよ?」

「ふふ……絶対にあいつだけとは関わらない! 仕事押し付けてやる!」

「……はっきり言っちゃうんだね。」

 あははと苦笑いする空音。

 だけど闘志の炎を燃やしている私には、全く届かなかった。