「え~、ほんと?」


「遠慮しなくていいよ~?」


「本当に大丈夫です!!」




ひぇぇ、怖い!

学校1のモテ男さんに近付くと、地味な女子はこうなるんですか!?

冗談でも葛籠くんに告白されたって知られたら、私殺されるのでは!?




「……練習、続けるなら……俺が教えようか?」


「へっ!?」


「「葛籠くんが、教え……っ!?」」




ギンッと、今度こそ聞こえた。

振り向いた女子達からの、威圧の視線に震えが止まらない。


爆弾発言をした葛籠くんは、涼しい顔で私を見つめる。




「どう? 西園サン」




今だけは、葛籠くんが死神に見えました。