アンコール マリアージュ

 「それでは、琴美ちゃんが届けてくれたお二人の愛の証、指輪の交換をお願いします」

 微笑みながら向かい合い、お互いの指に真新しいマリッジリングをはめると、お二人は仲良く並んで顔の横で手を揃え、列席者に披露する。

 「おおー、芸能人だねー」
 「目線下さーい」

 友人達が、笑いながらお二人の写真を撮る。

 「それでは、新郎は新婦のベールを上げて、誓いのキスを…」

 牧師に促され、新郎はそっと新婦のベールを上げる。

 微笑みながら見つめ合うと、やがて新郎はそっと新婦に口づけた。

 ゆっくりと、愛を確かめ合う様な素敵なキス…

 真菜は、思わずううっと嗚咽まで漏らしながら涙を流す。

 「本日、皆様のお立ち会いのもと、めでたくお二人は夫婦となられました。どうぞ祝福の拍手をお送りください」

 皆が一斉に手を叩く中、真菜も泣き笑いの顔で拍手を送る。

 「それでは、これより新郎新婦が退場致します」

 (ひー!だから泣いてる場合じゃないってば!)

 真菜は、澄ました顔を作ってから新婦のもとへ行き、手袋とブーケを手渡す。

 「お二人の門出を、大きな拍手でお祝いしましょう」

 音楽が流れ、お二人はたくさんの拍手とおめでとう!の言葉を受けながら、仲良く並んでバージンロードを歩いて行く。

 フラワーシャワーが、青い空に綺麗に映えていた。