「真菜ちゃん、とにかくチャペルの方へ移動しましょう。お客様も皆、チャペルに案内されたそうよ」
有紗の言葉に頷いて、真菜は立ち上がった。
希の様子が気になるが、かといって今の自分にはどうしようもない。
手袋をはめると右手にブーケを持ち、左手でスカートを摘みながら歩き出す。
有紗がドレスのトレーンを持ってくれ、二人でチャペルの閉ざされた扉の前に来た。
他のスタッフは誰もいない。
その異様さに、事の重大さを思い知らされる。
(大丈夫かな…。本当に間に合うのかな?)
遅れるとも、間に合うとも連絡がない。
「有紗さん、今何時ですか?」
不安になりながら聞いてみる。
「えっと、11時28分…」
腕時計を見ながら、有紗が絶望したように暗く呟いた。
(だめだ、間に合わない)
そう思った時だった。
「真菜!」
希の声がして、二人は顔を上げる。
ドヤドヤと大勢のスタッフがこちらに向かって走って来るのが見えた。
希、久保、梓、そしてシルバーグレーの新郎の衣裳を身にまとった背の高い男性。
「ま、間に合った。いい?すぐに出るわよ」
希が息を切らしながら言い、真菜は慌てて頷いて、右隣に立った男性の腕を掴んだ。
有紗の言葉に頷いて、真菜は立ち上がった。
希の様子が気になるが、かといって今の自分にはどうしようもない。
手袋をはめると右手にブーケを持ち、左手でスカートを摘みながら歩き出す。
有紗がドレスのトレーンを持ってくれ、二人でチャペルの閉ざされた扉の前に来た。
他のスタッフは誰もいない。
その異様さに、事の重大さを思い知らされる。
(大丈夫かな…。本当に間に合うのかな?)
遅れるとも、間に合うとも連絡がない。
「有紗さん、今何時ですか?」
不安になりながら聞いてみる。
「えっと、11時28分…」
腕時計を見ながら、有紗が絶望したように暗く呟いた。
(だめだ、間に合わない)
そう思った時だった。
「真菜!」
希の声がして、二人は顔を上げる。
ドヤドヤと大勢のスタッフがこちらに向かって走って来るのが見えた。
希、久保、梓、そしてシルバーグレーの新郎の衣裳を身にまとった背の高い男性。
「ま、間に合った。いい?すぐに出るわよ」
希が息を切らしながら言い、真菜は慌てて頷いて、右隣に立った男性の腕を掴んだ。



