優しく、ぎゅっと抱きしめて


グルグル考えても、どうすればいいのかなんて私にわかるわけもないので。



「わ、私ちょっとコンビニ行ってくる…!」



ちょうど勉強を始めて1時間経った頃だったため、糖分も欲しくなっていた。



それを言い訳にして、とりあえずこの場から逃げようとしたのに。



「あ、月森ちゃん俺も行く!」



「は……おい、辻…!!」



私の後に続いて辻くんも着いてきてしまった。



ちなみに、辻くんと2人で話したことはほとんど無いに等しい。



ある意味気まずくなってしまうのでは?と思ったけど。



「いや〜やっぱりまだ寒いなぁ。月森ちゃんは寒くない?」



「私は平気だよ」



「マジか。平熱何度?」



「私、ちょっと高くて37度台なんだよね」



「高っ…!」



意外にそうでもなかった。