「え、なになにー?2人で何の話してんの?」



と、そこに辻くんが登場。



う…辻くんはなんでこうもタイミングが悪いんだろう。



必ずいいところに辻くんが現れる。



きっと知賀くんは普通に「月森と勉強する」って言っちゃうんだろうなぁ…。



知賀くんの隣で空気になりつつある私は勝手に落ち込んでいたんだけど。



「…教えない」



「っ…!」



少し低めの声でそう言い放った知賀くんに、心臓が跳ねる。



「はぁ〜?意味わかんないんだけど??」



辻くんは知賀くんの態度が気に入らなかったようで、とてもご機嫌ななめ。



そんな辻くんとは反対に、私は内心すっごく喜んでいた。



お、教えないって…それは、知賀くんと私と2人だけで勉強したいって思ってくれてる…ってこと?