「…そっか」
「まだ記憶が戻ってないしね」
「はは…そうだったね」
蒼羽の頭が、私の頭によりかかっている。
まるで、犬が飼い主にすり寄るような…。
「蒼羽…犬みたい…」
「忠実に迎えに来てるし、間違いじゃないかもよ?」
「そこはプライド持ってよ」
ふふ、と笑うと、急に蒼羽が静かになった。
まさか怒った…?
体を離して、恐る恐る顔を見ると…
「プライド、か」
と弱々しく笑う蒼羽。
そして、
「そんなもの、とっくの昔に捨てたよ」
それだけ言って、私にヘルメットを渡した。
何か意味がありそうな言葉。
だけど、それ以上は聞く事が出来ない…重たい言葉。
「(ほのめかす癖に、私を寄せ付けないようにしっかり線引きするんだから。やっぱり蒼羽は変な人)」
「まだ記憶が戻ってないしね」
「はは…そうだったね」
蒼羽の頭が、私の頭によりかかっている。
まるで、犬が飼い主にすり寄るような…。
「蒼羽…犬みたい…」
「忠実に迎えに来てるし、間違いじゃないかもよ?」
「そこはプライド持ってよ」
ふふ、と笑うと、急に蒼羽が静かになった。
まさか怒った…?
体を離して、恐る恐る顔を見ると…
「プライド、か」
と弱々しく笑う蒼羽。
そして、
「そんなもの、とっくの昔に捨てたよ」
それだけ言って、私にヘルメットを渡した。
何か意味がありそうな言葉。
だけど、それ以上は聞く事が出来ない…重たい言葉。
「(ほのめかす癖に、私を寄せ付けないようにしっかり線引きするんだから。やっぱり蒼羽は変な人)」



