夜野蒼羽の周りを、常に強い電気が流れているような。 少しでも近づけば感電するような…。 「(い、今すぐ逃げ出したい…!)」 恐怖で小さくなった私を見た夜野蒼羽(長いから夜野くん)は… 『校舎裏に日向さんのハンカチが落ちてたよ』 と、そんな事を言う。 『え、ハンカチ…?』 まさかそんな事を言われると思わなかったから、少しの間を置いて、ポケットの中を探る。 すると、本当にハンカチはなくなっていた。