(あら・・・これで終わり?もう寝ちゃっていいのかしら?)
ジゼルがあれやこれやと思案していると、隣からクスクスと笑い声が聞こえた。
「王妃よ、期待しているのか?」
「そんな期待だなんて・・・そういうわけではございません。陛下より先に寝るのは畏れ多いと頑張って目を開けているだけです。」
ドキドキしていたのは自分だけだったのかと思うと急に恥ずかしさがこみあげて来て、
ジゼルはムキになって言い返してしまう。
「襲い掛かることはしないから、安心して休みさない。まだあなたを抱く気にはなれない。」
そういうとユリウスはジゼルに背を向け、それ以降振り返ることはなかった。
(もう寝てしまったかな・・・)
ユリウスの背中を見つめながら、ジゼルは先ほど言われた言葉を反芻していた。
(「まだあなたを抱く気にはなれない」かぁ。あれはどういう意味?私のことは抱きたくないってことよね。やっぱり中庭で聞いた噂は本当なのかも。そういうことは好きな女性=ルイーザ様としかしないって牽制されたのかしら。)
一度悪い方向に考え始めたら、そのループからはなかなか抜け出せない。
悲しい気持ちでいっぱいになりながら、ジゼルは夢の中に落ちていった。
ジゼルがあれやこれやと思案していると、隣からクスクスと笑い声が聞こえた。
「王妃よ、期待しているのか?」
「そんな期待だなんて・・・そういうわけではございません。陛下より先に寝るのは畏れ多いと頑張って目を開けているだけです。」
ドキドキしていたのは自分だけだったのかと思うと急に恥ずかしさがこみあげて来て、
ジゼルはムキになって言い返してしまう。
「襲い掛かることはしないから、安心して休みさない。まだあなたを抱く気にはなれない。」
そういうとユリウスはジゼルに背を向け、それ以降振り返ることはなかった。
(もう寝てしまったかな・・・)
ユリウスの背中を見つめながら、ジゼルは先ほど言われた言葉を反芻していた。
(「まだあなたを抱く気にはなれない」かぁ。あれはどういう意味?私のことは抱きたくないってことよね。やっぱり中庭で聞いた噂は本当なのかも。そういうことは好きな女性=ルイーザ様としかしないって牽制されたのかしら。)
一度悪い方向に考え始めたら、そのループからはなかなか抜け出せない。
悲しい気持ちでいっぱいになりながら、ジゼルは夢の中に落ちていった。



