「あなたに聞きたいことがある。」
「はい、なんでしょう。」
「単刀直入に聞くが、あなたは本当にユーフォルビアの王女なのか?」
ジゼルを真っすぐ見据えてユリウスは問いかける。
「初めてあなたを見た時から、なんとなく違和感を感じていたのだ。ユーフォルビアの国王夫妻はどちらもブロンドなのに、あなたはブルネット。それに私の記憶が正しければ、ウルフェニー家の結婚適齢期の王女はデルフィーヌという名前だったはずだ。さらには今日のフォンテーヌ公を前にしたあなたの態度。近しい親戚にとる態度には見えなかった。」
ユリウスは今まで感じていた疑問を素直に口に出した。
「そうですね・・・」
ジゼルは静かに目を閉じる。
「まずはっきり申し上げたいのは、私は間違いなくベルナール国王の娘だということです。でも現王妃シャンタルは私の実の母ではありません。」
「となると、失礼だがあなたは庶子ということか?」
「それも違います。私の母はベルナール国王が先王の第2王子であったときに王子妃として嫁ぎました。その後王太子夫妻が不運な事故で亡くなったのを機に思いがけず王太子妃、王妃となりましたが、病を得て、私が小さい頃に亡くなったのです。シャンタル王妃はお父様にとっては二人目の妻なのです。」
「はい、なんでしょう。」
「単刀直入に聞くが、あなたは本当にユーフォルビアの王女なのか?」
ジゼルを真っすぐ見据えてユリウスは問いかける。
「初めてあなたを見た時から、なんとなく違和感を感じていたのだ。ユーフォルビアの国王夫妻はどちらもブロンドなのに、あなたはブルネット。それに私の記憶が正しければ、ウルフェニー家の結婚適齢期の王女はデルフィーヌという名前だったはずだ。さらには今日のフォンテーヌ公を前にしたあなたの態度。近しい親戚にとる態度には見えなかった。」
ユリウスは今まで感じていた疑問を素直に口に出した。
「そうですね・・・」
ジゼルは静かに目を閉じる。
「まずはっきり申し上げたいのは、私は間違いなくベルナール国王の娘だということです。でも現王妃シャンタルは私の実の母ではありません。」
「となると、失礼だがあなたは庶子ということか?」
「それも違います。私の母はベルナール国王が先王の第2王子であったときに王子妃として嫁ぎました。その後王太子夫妻が不運な事故で亡くなったのを機に思いがけず王太子妃、王妃となりましたが、病を得て、私が小さい頃に亡くなったのです。シャンタル王妃はお父様にとっては二人目の妻なのです。」



