ユリウスの居室の前まで来ると、
クララはくるりとジゼルに向き直る。
「私の護衛はここまでとなります。明日の朝、お迎えにあがります。お休みなさいませ。」
クララが去り、ひとり残されたジゼルは恐る恐るドアをノックする。
すると何秒かしてカチャっとドアが開き、
夜着に着替えたユリウスが顔を出した。
普段とはまた違う色気の漂う姿にジゼルは思わずドキッとする。
「思ったより早かったな。廊下は寒いから入りなさい。」
ユリウスの居室は物が少なくスッキリして、シンプルな部屋だった。
暖炉には薪がくべられて、とても暖かい。
「とりあえず何か飲むか?俺は基本酒を飲まないから紅茶ぐらいしかないが。」
「あの、では陛下と同じものを戴きます。」
羽織っていたガウンを脱いで椅子の背にかけ、そのまま腰かける。
ユリウスが淹れてくれた紅茶はほんのりローズの香りがした。
2人とも紅茶に口をつけるだけで沈黙が続く。
しばらくの沈黙のあと、ユリウスが口を開いた。
クララはくるりとジゼルに向き直る。
「私の護衛はここまでとなります。明日の朝、お迎えにあがります。お休みなさいませ。」
クララが去り、ひとり残されたジゼルは恐る恐るドアをノックする。
すると何秒かしてカチャっとドアが開き、
夜着に着替えたユリウスが顔を出した。
普段とはまた違う色気の漂う姿にジゼルは思わずドキッとする。
「思ったより早かったな。廊下は寒いから入りなさい。」
ユリウスの居室は物が少なくスッキリして、シンプルな部屋だった。
暖炉には薪がくべられて、とても暖かい。
「とりあえず何か飲むか?俺は基本酒を飲まないから紅茶ぐらいしかないが。」
「あの、では陛下と同じものを戴きます。」
羽織っていたガウンを脱いで椅子の背にかけ、そのまま腰かける。
ユリウスが淹れてくれた紅茶はほんのりローズの香りがした。
2人とも紅茶に口をつけるだけで沈黙が続く。
しばらくの沈黙のあと、ユリウスが口を開いた。



