「陛下、お待ちしておりましたわっ!!」
ユリウスが扉を開けて中に入ると、
キンキン声とともに、何やら大きな肌色の塊が飛びついてきた。
とっさの反射神経でそれを受け止めると、ユリウスはぎょっとした。
飛びついてきたのはルイーザだった。
ユリウスが彼女を肌色の塊と認識してしまったのは、
ルイーザがスケスケのネグリジェを着ていたからである。
(おいおい、まだ20時だぞ。勘弁してくれよ。)
甘ったるい香水の匂いに顔をしかめながら、ユリウスは近くに控えていた侍女に声をかける。
「妃にガウンを持ってきなさい。」
侍女に差し出されたガウンをルイーザの肩にかけると、ユリウスは真顔で諭す。
「あなたともあろう人がこのようなはしたない格好をしてはいけません。落ち着いて話も出来ないでしょう。」
「陛下がいらっしゃると聞いて、嬉しくて出過ぎた真似をしてしまいました。申し訳ございません。」
(思ってた反応と違うじゃないの。私を抱きとめて愛の言葉をささやいてくれると思ったのに。)
ムッとしながらルイーザはガウンを羽織ったが、気を取り直して声をかける。
「父からもらった葡萄酒を用意していますの。良かったら召し上がりません?」
「せっかくなのでいただくとしよう。」
素面で対面するのはキツイと思っていたユリウスは素直に了承する。
促されて席に着くと葡萄酒と簡単な軽食が用意された。
ユリウスが扉を開けて中に入ると、
キンキン声とともに、何やら大きな肌色の塊が飛びついてきた。
とっさの反射神経でそれを受け止めると、ユリウスはぎょっとした。
飛びついてきたのはルイーザだった。
ユリウスが彼女を肌色の塊と認識してしまったのは、
ルイーザがスケスケのネグリジェを着ていたからである。
(おいおい、まだ20時だぞ。勘弁してくれよ。)
甘ったるい香水の匂いに顔をしかめながら、ユリウスは近くに控えていた侍女に声をかける。
「妃にガウンを持ってきなさい。」
侍女に差し出されたガウンをルイーザの肩にかけると、ユリウスは真顔で諭す。
「あなたともあろう人がこのようなはしたない格好をしてはいけません。落ち着いて話も出来ないでしょう。」
「陛下がいらっしゃると聞いて、嬉しくて出過ぎた真似をしてしまいました。申し訳ございません。」
(思ってた反応と違うじゃないの。私を抱きとめて愛の言葉をささやいてくれると思ったのに。)
ムッとしながらルイーザはガウンを羽織ったが、気を取り直して声をかける。
「父からもらった葡萄酒を用意していますの。良かったら召し上がりません?」
「せっかくなのでいただくとしよう。」
素面で対面するのはキツイと思っていたユリウスは素直に了承する。
促されて席に着くと葡萄酒と簡単な軽食が用意された。



