「ジジが好きなように呼んでくれて構わない。父や母が生きていた頃は、私のことをユーリと呼んでいたが今ではもう呼ぶものはいない。」
ユリウスは昔を懐かしむように遠い目をする。
「それなら、私がユーリ様とお呼びさせていただきます。私だけの特別な呼び名です。」
「可愛いことを言うね。でもそうだね、ジジにならユーリと呼ばれてもいい。」
そう言うとユリウスはジゼルの首筋に自身の顔を埋める。
ユリウスの吐息が直に肌にあたり、ジゼルの心拍数が急上昇した。
「約5年か・・・」
ユリウスが呟く。
「ジジと離れ離れだった日々は本当に長かった。私がもっとちゃんとジジと向き合って大切にしていれば、こんなことにはならなかったとずっと後悔していた。」
「初めて夜を一緒に過ごしました時に、『あなたをまだ抱く気にはなれない』と言われてとても申し訳ない気持ちになりました。国のために無理矢理結婚させられてユーリ様もお辛いのだろうと。」
「あの時の自分をぶん殴りたいよ。あの時の私は若すぎて、たった一人で嫁いできたジジの寂しさに寄り添ってやることが出来なかった。愚かな私を許してほしい。」
「私たちはお互いに若すぎたんですわ。この5年は私たちにとって必要な時間だったのだと思います。そしてこれからはずっと一緒です。」
「そうだな。私は死ぬまで君を手放さない。何があろうと、ずっと一緒だ。」
ユリウスは昔を懐かしむように遠い目をする。
「それなら、私がユーリ様とお呼びさせていただきます。私だけの特別な呼び名です。」
「可愛いことを言うね。でもそうだね、ジジにならユーリと呼ばれてもいい。」
そう言うとユリウスはジゼルの首筋に自身の顔を埋める。
ユリウスの吐息が直に肌にあたり、ジゼルの心拍数が急上昇した。
「約5年か・・・」
ユリウスが呟く。
「ジジと離れ離れだった日々は本当に長かった。私がもっとちゃんとジジと向き合って大切にしていれば、こんなことにはならなかったとずっと後悔していた。」
「初めて夜を一緒に過ごしました時に、『あなたをまだ抱く気にはなれない』と言われてとても申し訳ない気持ちになりました。国のために無理矢理結婚させられてユーリ様もお辛いのだろうと。」
「あの時の自分をぶん殴りたいよ。あの時の私は若すぎて、たった一人で嫁いできたジジの寂しさに寄り添ってやることが出来なかった。愚かな私を許してほしい。」
「私たちはお互いに若すぎたんですわ。この5年は私たちにとって必要な時間だったのだと思います。そしてこれからはずっと一緒です。」
「そうだな。私は死ぬまで君を手放さない。何があろうと、ずっと一緒だ。」



