「いい加減に起きろ、帰るぞっ!」
明け方に帰って来たっきり、爆睡していたエルマーはユリウスの声で目を覚ます。
「陛下、もうちょっと寝かせてくださいよぉ。」
「いつまで寝てるんだ。もう昼だ!」
その声に一気にエルマーの頭が覚醒する。
目の前には見支度を調えたユリウスが仁王立ちしている。
「あ、陛下。おはようございます。」
「昨夜はずいぶんお楽しみだったようだな。ウィステリアの女はそんなにいい女だったか?」
ユリウスに盛大に嫌味を言われて苦笑いのエルマーは
顔を洗おうと洗面台に向かう。
そして鏡に映された自分の姿に愕然とする。
二日酔いで顔はむくみ、首元には女の口紅がつきまくっている。
「これ、誰ですか?」
思わずエルマーはユリウスに聞いてしまった。
記憶は曖昧だが、すごく楽しかった気がする。
マスクで顔を隠すだけでこんなに大胆になれるんだと感動して、
誘われるがままにいろんな女の子たちとダンスを楽しんだ。
踊って、飲んで、踊って、飲んでを繰り返していると
マスカレードがお開きになるころにはエルマーはすっかり出来上がっていた。
その後は数人の女の子たちにパブに誘われて、
ハイテンションで着いて行ったことまではなんとなく覚えている。
首にキスマークがあるということは、そういうことなんだろう。
(やっちまった~)
主の冷たい視線を背中に浴びながら、エルマーは身支度を済ませるのだった。
明け方に帰って来たっきり、爆睡していたエルマーはユリウスの声で目を覚ます。
「陛下、もうちょっと寝かせてくださいよぉ。」
「いつまで寝てるんだ。もう昼だ!」
その声に一気にエルマーの頭が覚醒する。
目の前には見支度を調えたユリウスが仁王立ちしている。
「あ、陛下。おはようございます。」
「昨夜はずいぶんお楽しみだったようだな。ウィステリアの女はそんなにいい女だったか?」
ユリウスに盛大に嫌味を言われて苦笑いのエルマーは
顔を洗おうと洗面台に向かう。
そして鏡に映された自分の姿に愕然とする。
二日酔いで顔はむくみ、首元には女の口紅がつきまくっている。
「これ、誰ですか?」
思わずエルマーはユリウスに聞いてしまった。
記憶は曖昧だが、すごく楽しかった気がする。
マスクで顔を隠すだけでこんなに大胆になれるんだと感動して、
誘われるがままにいろんな女の子たちとダンスを楽しんだ。
踊って、飲んで、踊って、飲んでを繰り返していると
マスカレードがお開きになるころにはエルマーはすっかり出来上がっていた。
その後は数人の女の子たちにパブに誘われて、
ハイテンションで着いて行ったことまではなんとなく覚えている。
首にキスマークがあるということは、そういうことなんだろう。
(やっちまった~)
主の冷たい視線を背中に浴びながら、エルマーは身支度を済ませるのだった。



