たくさんの人が入り乱れる会場でユリウスは焦りを感じ始めていた。
マスカレードが始まって以来、
ジゼルを一向に見つけられない。
ユリウス的にはダンスするつもりなど全然ないのだが、
背が高くがっちりと引き締まった男らしいシルエットのユリウスは
あえなく出会いを求める淑女たちの格好のターゲットにされてしまった。
こちらにその気がなくても次から次へと手を取られ、
ダンスの相手をさせられる。
そんな女性たちの相手をしながら、ジゼルの面影を探していた。
(もうマスカレードも半分が終わってしまったぞ。早く見つけないと。)
なんとか淑女たちの追っかけを振り切って
ダンスホールから抜け出ることに成功したユリウスは、会場内をくまなく見回す。
すると、猫の形をしたマスクをつけた赤毛の女性が中庭へと出ていくのが目に留まった。
パッと見ただけだったが、なぜかユリウスにはその女性がジゼルだという確信があった。
(やっと見つけた!)
レモンイエローのドレスを見失わないように、
ユリウスはすぐさまその女性の後を追いかけた。
マスカレードが始まって以来、
ジゼルを一向に見つけられない。
ユリウス的にはダンスするつもりなど全然ないのだが、
背が高くがっちりと引き締まった男らしいシルエットのユリウスは
あえなく出会いを求める淑女たちの格好のターゲットにされてしまった。
こちらにその気がなくても次から次へと手を取られ、
ダンスの相手をさせられる。
そんな女性たちの相手をしながら、ジゼルの面影を探していた。
(もうマスカレードも半分が終わってしまったぞ。早く見つけないと。)
なんとか淑女たちの追っかけを振り切って
ダンスホールから抜け出ることに成功したユリウスは、会場内をくまなく見回す。
すると、猫の形をしたマスクをつけた赤毛の女性が中庭へと出ていくのが目に留まった。
パッと見ただけだったが、なぜかユリウスにはその女性がジゼルだという確信があった。
(やっと見つけた!)
レモンイエローのドレスを見失わないように、
ユリウスはすぐさまその女性の後を追いかけた。



