ジゼル一行がコールマールに到着したときには、
既にマグノリア側の使者は到着していた。
マグノリア側は馬車や馬、衣服に至るまで漆黒で統一しており、
マグノリア王国の紋章でもあるアヤメの装飾が施されている。
漆黒の一団に多少気おくれしたジゼルだが、
背筋を正して前を見る。
すると、見上げるほどに背の高い一人の男性がジゼルに膝まづく。
「ジゼル・ド・ウルフェニー王女殿下を心から歓迎いたします。私はマグノリア王国王立騎士団を指揮しておりますギュンター・フォン・ロートシルトです。以後、お見知りおきを。」
厳つい体つきだが物腰は柔らかく、流ちょうにユーフォルビア語を話す姿に安心感を覚えたジゼルは、
マグノリア語で返事をする。
「お初にお目にかかります、ロートシルト殿。お迎えくださり、感謝いたします。それから私のことはジゼルではなく、マグノリア風にギーゼラと呼んでいただけたら嬉しいわ。」
「マグノリア語、お見事でございます、ギーゼラ様。では早速ですがマグノリアに入国するにあたりお召替えをお願いします。」
「それはなぜですか?私の服は何か問題あるのですか?」
「いえ、そういうわけでは。ただマグノリア王国ではユーフォルビアのものを身に付けることは許されません。コルセットや下着に至るまで全てです。」
既にマグノリア側の使者は到着していた。
マグノリア側は馬車や馬、衣服に至るまで漆黒で統一しており、
マグノリア王国の紋章でもあるアヤメの装飾が施されている。
漆黒の一団に多少気おくれしたジゼルだが、
背筋を正して前を見る。
すると、見上げるほどに背の高い一人の男性がジゼルに膝まづく。
「ジゼル・ド・ウルフェニー王女殿下を心から歓迎いたします。私はマグノリア王国王立騎士団を指揮しておりますギュンター・フォン・ロートシルトです。以後、お見知りおきを。」
厳つい体つきだが物腰は柔らかく、流ちょうにユーフォルビア語を話す姿に安心感を覚えたジゼルは、
マグノリア語で返事をする。
「お初にお目にかかります、ロートシルト殿。お迎えくださり、感謝いたします。それから私のことはジゼルではなく、マグノリア風にギーゼラと呼んでいただけたら嬉しいわ。」
「マグノリア語、お見事でございます、ギーゼラ様。では早速ですがマグノリアに入国するにあたりお召替えをお願いします。」
「それはなぜですか?私の服は何か問題あるのですか?」
「いえ、そういうわけでは。ただマグノリア王国ではユーフォルビアのものを身に付けることは許されません。コルセットや下着に至るまで全てです。」



