「大きな声を出してすまない。あまりに衝撃の話でビックリしてしまった。」
エヴァンズはまじまじとジゼルを見つめる。
エヴァンズはエドウィナのことはよく知らなかったが、ウィリアム国王とそっくりだと聞いたことがある。
そしてウィリアム国王が亡き姉の遺した王女の行く末を気にかけていることも。
今回マグノリアと戦争するにあたって、
指揮官にはエドウィナ様の娘がマグノリア王国の王妃になっていることが周知されており、
万が一身柄を確保することがあれば丁重に保護しろと命令されていた。
(それがこの少女なのかー--。)
そういう目で見てみると、ウィリアム国王に目元が似ている気もする。
グリーンの瞳の色は全く同じだ。
「ウィステリアの情報だと、エドウィナ様のご息女はマグノリアの王妃になられたと聞いているのですが。」
「はい。確かに私はユリウス国王陛下と結婚していましたが、いろいろありましてマグノリアを離れねばならないことになりました。」
「離縁されたということですか?であれば、ユーフォルビアに帰るべきなのでは?」
「母と私はユーフォルビアで冷遇されてましたから。帰りたくないのです。それでどこに行こうかと思った時、母の祖国に行ってみたいと思いました。そうだ。私、母の写真を持っています。」
ジゼルは首から提げていたカメオのペンダントの蓋を開けてエヴァンズに渡す。
エヴァンズはまじまじとジゼルを見つめる。
エヴァンズはエドウィナのことはよく知らなかったが、ウィリアム国王とそっくりだと聞いたことがある。
そしてウィリアム国王が亡き姉の遺した王女の行く末を気にかけていることも。
今回マグノリアと戦争するにあたって、
指揮官にはエドウィナ様の娘がマグノリア王国の王妃になっていることが周知されており、
万が一身柄を確保することがあれば丁重に保護しろと命令されていた。
(それがこの少女なのかー--。)
そういう目で見てみると、ウィリアム国王に目元が似ている気もする。
グリーンの瞳の色は全く同じだ。
「ウィステリアの情報だと、エドウィナ様のご息女はマグノリアの王妃になられたと聞いているのですが。」
「はい。確かに私はユリウス国王陛下と結婚していましたが、いろいろありましてマグノリアを離れねばならないことになりました。」
「離縁されたということですか?であれば、ユーフォルビアに帰るべきなのでは?」
「母と私はユーフォルビアで冷遇されてましたから。帰りたくないのです。それでどこに行こうかと思った時、母の祖国に行ってみたいと思いました。そうだ。私、母の写真を持っています。」
ジゼルは首から提げていたカメオのペンダントの蓋を開けてエヴァンズに渡す。



