彼の獣のようにしなやかな手が上がると、私は覚悟を決めて目を閉じた。 えっ… 彼の手が私の頬に優しく触れた。 そっと目を開けると、 『まだ、終わってない…』 そう言うと、彼の手が頬から顎へと移り、上を向かされた。 へっ!? こ、これって… えぇぇぇぇぇ!!!? ダ、ダメッ! さっきよりドキドキが激しくなってきた。 『目を閉じて…』 耳元で響く彼の甘い囁きが全身を貫いた。 私は彼の言うがままに目を閉じた。