銃声が鳴り止まない。悲鳴、怒声、爆発音があちこちから聞こえる中、クラウディオは後ろについてきているメンバーに目を向けた。

「みんな、ここは危険だ。気を緩めず、怪我人たちの救助も慎重に行なってくれ」

「了解!!」

麻酔科医のアルフレッド・ブレイディ、産婦人科医のモニカ・ハイド、内科医のナタリア・ソーニャ、小児科医のヨハン・ファジル、薬剤師兼臨床工学技士のリティク・タゴール、看護師のアルオチ・キバキとオリバー・ホープ、救急救命医の四月一日一花、そして麻酔科医のイ・ミンジュンが返事をする。

クラウディオがリーダーを務めるこのeagleのチームは今、アフガニスタンにいる。反政府武装勢力による自爆テロや襲撃事件などが頻繁に起こっており、その度に大きな争いへと発展してしまう。

大きな戦争を二度もこの世界は体験した。だが、平和を訴える声が数え切れないほど多い中でも、争いは必ず起こっている。そして、その犠牲となるのは何の罪のない国民だ。