そっか、伝えるなら今しかないんだ。
もう今しか…………ん?
「……あれ、しゃっくり、止まってる?」
「は?んなこと……マジだ、止まってる」
いつの間にかしゃっくりも、チョコレートも出なくなっていて。
何度か咳をしてみても、安吾くんに背中を叩いてもらっても。
わたしの口からチョコレートが出てくることは二度となかった。
安吾くんは安堵したように、そしてすぐに顔をおおってしまった。
「ちょ、待て待て待て……俺なに言った?なんかいろいろ言ったし、やっちまったぞ……あー……佐藤、しゃっくり止まってよかったな。つーことでさっきのことは全部忘れて──」
安吾くんの言葉が途切れた。
それはわたしが思いっきり抱きついたからだ。
「っ、かった……」
「佐藤?」
「怖かった……っ死ぬほど怖かった……っ、しゃっくり止まんないし、苦しいし、っあ、安吾くんまで、わたしのっ、せ、で…っ、」
今までずっと我慢してきた涙が、とうとう決壊した。
「ぅ、うぇぇ……怖かったよぉ〜……!」



