わたしの制止も空しく、安吾くんはチョコレートを食べてしまった。 今度こそ確実に血の気が引いた。 どうしよう、どうしたらいい? 「っ、だ、出して。今すぐ吐き出してっ!」 「あー……なんともねーな。大丈夫だったわ」 「なわけないじゃん……大丈夫なわけないじゃん!なに考えてるの?安吾くんも死ぬかもしれないんだよ?わたしと一緒に死んじゃうかもしれないんだよ!?」 「いーよ」 安吾くんの手がわたしの頬にそえられる。 冷え性な安吾くんのそれでもあたたかい手のひらが、頬をやさしく撫でていく。