「さて。じゃあ浩斗くん、私たちも帰ろっか。最後に葉澄ちゃんのマシュマロ好きな彼氏さんに会えてラッキーだったね。……ねえ葉澄ちゃん、絶対また会おうね」
「はい、ぜひ!」
再会を約束した在花さんは、その後何度も振り返って手を振ってくれた。
そして浩斗さんと並ぶ後ろ姿は、ちょっと身長差もあって、なんかいいな……と思う。
「はあ……」
在花さんたちがすっかり見えなくなった頃。
柳沢くんは大きなため息をついて、力が抜けたようにしゃがみこんだ。
「あの、柳沢くん……」
やっぱり怒ってるかな、誤解させたこと……。
恐る恐る顔をのぞきこもうとすると、柳沢くんは手で私の視界を塞いだ。
「待って。今だいぶ恥ずかしいから」
「え……」
「ハスが二股かけるなんて器用な真似できないのわかってたはずなのに……さっきはなんかもう、焦って頭に血が上ってだめだったんだよ……」



