【短】猫かぶりの彼は、甘いものがお好き




わかりやすくパニックになっているであろう私と、冷たい表情だけど多分静かにパニックになっている浩斗さん。


永遠に膠着状態が続くと思えてきた矢先……




「ごめん二人とも!思ったよりレジが混んでて!」




──救世主が帰ってきた。


たくさんのアルミホイルとラップが入った袋を手に持ち、薬局から出てきた在花さん。

私たちの様子に気付いて、戸惑ったように頬を掻く。




「ええっとこれは……修羅場、かな?」




浩斗さんはそんな在花さんにスッと顔を向けて、静かながらも切実そうな声で言った。




「ごめん……助けて」