突然知らない男子高校生が現れて呆気にとられている様子の浩斗さんは、柳沢くんのことを静かに睨み返す。いや、在花さんを信じるなら、ただ人見知りを発動しているだけなのだろうけど。
「柳沢くん!浩斗さんは……」
在花さんがいない今、柳沢くんには、私が知らない男と二人で親しそうにして見えたのだと思い至った。
慌てて誤解を解こうとするも、頭が真っ白になって上手く言葉が出ない。
そして、それがさらに誤解を加速させたみたいだ。
「下の名前で呼び合って、ずいぶん仲良さそうだね」
「……下の名前?」
浩斗さんは柳沢くんを睨んだまま首をかしげる。
……わかってる。失礼だけど、浩斗さんが柳沢くんの誤解を解いてくれるというのは全くもって期待できない。
「ここ最近一人でさっさと帰るし、妙によそよそしいから何してるんだろうと思ってたけど……まさか俺の知らないところで他の男と会ってたなんてね」
「違う!だから……」



