地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



悩ませてしまっているみたい。


本当は私が決めれてたらよかったんだけど……


ゲームに関しては何があるとかすらも分からないから。


「あれにしよう。ちょっと準備するから待っててね」


「は、はい……」


決めたようだけど、一体何のゲームをするんだろう……


手伝いもせず、準備を始めた明空さんの姿を眺めた。


「準備完了。はい、これは結々ちゃんの分のコントローラーだよ」


「あ、ありがとうございます」


「うん」           

   
それでゲームをすることになったんだけど……


「す、すみません……」


「ううん、大丈夫だよ。ドンマイ、ドンマイ」


テレビ画面に映し出されたLOSEの文字。


この文字が映し出されたのは何回目だろう。


どう考えても、私が足を引っ張っている。


「よし、もう1回やろうか」


「は、はい、お、お願いします」


気を取り直して、リベンジを挑んだ。