「迷わないようにちゃんとついてきてね」
「は、はい……」
確かに迷わないようにしないと……
頷き、迷うことのないようしっかり明空さんについていった。
「結々ちゃんはご飯の炊飯をお願い。終わったら、俺の方を手伝ってほしいな」
「わ、分かりました」
手伝いを申し出ておいてなんだけど、私にもできそうなことでよかった……
密かにほっとする。
「──み、明空さん、ご飯の炊飯終わりました」
「うん、ありがとう。じゃあ、次は……」
明空さんに指示されたことを次々とこなしていったら、朝食の準備が済んだ。
「結々ちゃん、手伝ってくれてありがとう」
「い、いえ、ほとんど明空さんが準備されましたし……」
「そんなことないよ。いつも俺1人で準備してるからね。結々ちゃんが手伝ってくれて助かったよ。だから、本当にありがとう」


