地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



「だからこそ、結々ちゃんは面白いんだけどね」


うーん、それは褒められているのかな……?


いや、一応褒められてはいるんだよね、多分。


どこが面白いのかいまいち分からないけど……


「じゃあ、行こうか。結々ちゃん」


「は、はい」


明空さんに着いていく形で一緒に歩いた。


「着いたよ。俺はこれから朝食を作らないといけないから、結々ちゃんはこの部屋で待ってて」


「あ、あの、朝食の準備手伝いますよ。私、やることなくて暇ですし……」


昨日は断られてしまったけど、今回も手伝いを申し出た。


実際、本当にやることがないんだよね。


だったら、少しでも何か役に立つことをしたい。


でも、多分断られてしまうんだろうなぁ……


「あぁ、そうだよね。じゃあ、結々ちゃんに手伝ってもらおうかな」


あれっ、断られなかった……