「す、少し自信がないです……」 「そっか。でも、大丈夫だよ。今は覚えてなくても過ごしていくうちに嫌でも覚えるから」 にこりと優しく微笑む明空さん。 ほんとに迷子にならないようにしないと…… 「結々ちゃん、哀も座って。もう料理はできてるからね」 「は、はい。分かりました」 「ありがとう、伊織」 葉室さんと私が席に着くと、一斉に食べ始めた。 「にしても、今日は一段と豪華」 「うん、今日は結々ちゃんが姫になってくれたからね。仲間が増えたってことで、張り切って作ってみたんだ」