地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



2階へと続く階段を登りながら説明される。


そういえば、昨日もあの奥の部屋にいたよね。


そっか、大体あそこで過ごすことになるんだ。


「ここは、今伊織がいるキッチンがある部屋。隣は洗面所と風呂。そのまた隣がトイレ。あと、キッチンがある部屋の正面がパソコンルーム。パソコンルームの隣は書庫。書庫の隣が映画館風の部屋。まぁ、2階は主にこんな感じ」


「わ、分かりました」


思わずおかしな返事をしてしまった。


凄い設備……


とても学校とは思えない。


家にもないものがあるし……


どうなってるんだろう、別館って……


「じゃあ、次は3階に行くよ」


「は、はい」


3階には何があるのかな……?


「3階は僕達の部屋があるんだ。結々は1番端っこの歴代姫が使っていた部屋を使うことになるんだろうけど」


「そう、ですか」


「好みが分かれそうな部屋だから、覚悟しといたら?」


「えっ……?」


好みが分かれそうな部屋……?


どんな部屋に案内されるのか分からないから、何だか怖くなってきた……


「結々の部屋はここだよ」


その部屋の前に着くと、葉室さんは扉を開けた。


そこはtheお姫様な部屋だった。