確かに気づかなかった……
時間の流れって早く感じるよね。
「まぁ、帰り道で毒牙の下っ端に襲われたから、それで少し足止めされたっていうのもあるよね」
「そうなのか?」
「うん、そうだよー。あいつら、結々のこと知ってたみたいでさ。結々狙いだったことは間違いないよー」
「思ってたよりも情報が早かったな」
「由良の言うことが当たったわけね」
「護衛がついててよかった……」
紫堂さん達の顔が少し険しくなった。
毒牙という暴走族には被害を被っているみたいだし……
険しくなるのも当然かな。
「結々には俺達がついていれば大丈夫でしょー。守れば問題なし!」
「それもそうか」
「結々ちゃんには外出する時に誰か1人と必ずいてもらうことになるけど……」
明空さんが申し訳なさそうに私の方を見た。
「あ、い、いえ。む、むしろ、私の方が申し訳ないです、し。迷惑をかけてしまうことになりますから」
私と一緒にいるのは楽しくも何ともないだろうし……
本当に申し訳ない。


