地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



私を囲むようにして歩いている紫堂さん達。


正直怖い。


こんな風に男の子に囲まれたことがないから。


「結々が逃げないようにだよ」


逃げないようにって……


逃げた方が後に怖いのは分かってる。


だから、逃げるわけないのに……


「に、逃げないので、こ、この隊形はやめてください」


声が震えながらも、頑張って言った。


この状態が続くのは耐えられない。


「ごめんね、分かったよ」


聞き分けよく、私がお願いしたらやめてくれた。


「それにしても、やっぱ結々って男嫌いなの?」


うっ、やっぱり聞かれてしまうよね……


怖がっているようにしか見えないだろうし。


「えっ、あ、えっと、お、男の子が苦手なだけで、き、嫌いではないです」


でも、小さい頃からの苦手意識がどうしても消えない。


「男が苦手なのか」


「だから、そんなにおどおどしてるわけね」


「……じゃあ、俺達は近づかない方がいいかも」