そう考えたけど、予想とは全然違った。
すんなりと受け入れてる。
これには俺も驚いた。
「いいの……?」
「うん。桜羽さんは今までの女とは違う気がするから」
なるほど、俺と同じだなー。
っていうか、これは全員が思ってることか。
「伊織がそう言うとか、珍しい……」
「それは自分でも思うよ」
とにかく、これで決まりだ。
哀と由良は何も言わないけど、多分賛成。
俺ももちろん賛成。
全員の票を得た。
「決まりだな。桜羽を―――結々を俺達の姫にする」
堂々とした宣言。
あーあ。
可哀想に……
もう俺達から逃げるのは不可能っぽいよ?
俺だって逃がす気はないくせに、そんなことを他人事のように思った。