一気に自己紹介していった俺達。
まぁ、きっと覚えられてないよねー。
「あ、あの、聞きたいことがあるのですが、聞いてもよろしいでしょうか?」
「あぁ、別に構わない。何だ?」
「紫堂さん達って2年6組ですか?」
あれ、何でそのこと知ってんだろ?
「あれ、何で知ってんの?」
「わ、私2年6組なんです。クラスの人なら、名前は把握してますから」
「へぇ、そうなのか」
「何だか凄い偶然だね」
「それは知らなかった」
「マジか、ってことは同い年なんだー?」
まさかの同い年で同じクラス。
年下かと勝手に思ってたけど、よくよく考えればリボンの色で分かるよねー。
「何?」
「い、いえ」
何故か哀のことを見ていた女だったけど、それに哀が気づいてジロリと睨む。
あーあ、そんな怖い顔しちゃダメだよ。
「ん?どうしたー?」
「ヒッ……」
「ヒッって傷つくなー」
別に本当に傷ついて言ってるわけじゃないけどね。
何だか俺が怪物みたいじゃん。


