地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



「す、すみません」


すぐさま謝った。


これで許してもらえるかなぁ…


この人達がどんな人か分からないから、ビクビクした。


「すぐ謝るねー、あんた」


これは怒ってるのか、怒ってないのか。


分かりません。


「まぁ、別に怒ってないから気にしなくていいよー。あ、そういえば、あんた迷ってたんだっけ?」


うっ……


その話を今持ち出すんですか……


「そ、そうです」


「なら、俺が……」


「俺が案内するよ」


呉乃さんの言葉を遮ったのは明空さんで。


案内って……


「あ、い、いえ。大丈夫、です。迷惑かけるわけにもいきませんし、じ、自力で何とかたどり着きます」


「そうは言ってもたどり着けるとは思えないけど?事務所行こうとして、ここにたどり着いた奴が」


「うぅ……」