なんて考えていたら、呉乃さんがそう言ってくれた。
これは行くしかないみたい。
でも、ついていってもらえるなら……
「い、いいんですか?」
「もちろん、いいよー。結々1人で行って、迷子になったら大変だしねー」
「あ、ありがとうございます、呉乃さん」
その通りなので、言葉に甘えさせてもらった。
「じゃ、万弦の部屋にレッツゴー」
「は、はい」
呉乃さんについていき、紫堂さんの部屋に向かうことになった。
「あ、そーだ、結々。寝起きの万弦超機嫌悪いから、覚悟しといた方がいーよ」
向かっている途中で行きたくなくなるようなことを言われてしまった。
「えっ、そ、そうなんですか?」
「そーそー。理不尽にキレられることもあるからさ、誰も万弦を起こしに行くの嫌がるんだよねー。曜日で万弦起こしに行く奴決めてるくらいだから」


