地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



そこから呉乃さんと葉室さんの言い合いが始まって……


その様子を真菰さんは無表情で、明空さんは呆れ気味な表情で見ていた。


「まぁ、そっちでじゃれあいしてる2人は放っておいて。結々ちゃん、ごめんけど万弦を起こしに行ってもらえないかな?」


「えっ、わ、私がですか……?」


呉乃さん曰く、紫堂さんは葉室さんよりも朝に弱いんだよね……


そんな紫堂さんを起こしに行くのは正直不安だった。


それに、私ちゃんと紫堂さんの部屋にたどり着けるかな……?


「うん、起こしに行ってもらえると助かるよ。ゲームの片付けとか朝食の運搬とかは俺達がするから」


「ちょっと、伊織。じゃれあいなんてしてないんだけど」


「まーまー、哀ってば照れなくてもいいじゃん」


「は、照れてるわけないでしょ。馬鹿なの?」


「相変わらず毒舌なことでー。あ、結々ー、万弦起こしに行くなら俺もついていくからさ」