「あの、これは?」
「診察中に、近くのコンビニで買っておいたんだ。晩ご飯」
「ええ?そ、そんな事まで…」
「その足じゃ、作るのも買いに行くのも無理だろ?何がいいか分からないから、いくつか適当に買ってきたんだ。牛丼に親子丼、カレーとパスタと…」
次々とテーブルに並べる山下に、小雪は驚いて恐縮する。
「こ、こんなにたくさん、すみません」
「だからいいってば。どれにする?」
「え、あの、じゃあ親子丼を…」
「親子丼ね。レンジ借りるよ」
山下は、小さなキッチンにあるレンジで親子丼を温めてから、小雪の前に移動させたテーブルの上に置いた。
「はい、お箸も」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ俺はこれで。そうだ、ここ、オートロックじゃないよね?鍵、借りていい?外からかけて、ドアポケットに入れておくね」
そう言って、玄関の棚に置いてあった鍵を手に、ドアを開ける。
「じゃ、お大事にね」
ドアが閉まる…と思ったその時、とっさに小雪は、あの!と山下を呼び止めた。
「診察中に、近くのコンビニで買っておいたんだ。晩ご飯」
「ええ?そ、そんな事まで…」
「その足じゃ、作るのも買いに行くのも無理だろ?何がいいか分からないから、いくつか適当に買ってきたんだ。牛丼に親子丼、カレーとパスタと…」
次々とテーブルに並べる山下に、小雪は驚いて恐縮する。
「こ、こんなにたくさん、すみません」
「だからいいってば。どれにする?」
「え、あの、じゃあ親子丼を…」
「親子丼ね。レンジ借りるよ」
山下は、小さなキッチンにあるレンジで親子丼を温めてから、小雪の前に移動させたテーブルの上に置いた。
「はい、お箸も」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ俺はこれで。そうだ、ここ、オートロックじゃないよね?鍵、借りていい?外からかけて、ドアポケットに入れておくね」
そう言って、玄関の棚に置いてあった鍵を手に、ドアを開ける。
「じゃ、お大事にね」
ドアが閉まる…と思ったその時、とっさに小雪は、あの!と山下を呼び止めた。



