「…………は?」
「いったーい!!」

顔をしかめながら、地面に寝そべっている不審者とは…

「こ、こ、小雪ちゃん?!」
「え…。あっ!稜さん!」

二人は呆気に取られて瞬きを繰り返す。

「ど、どうして、ここに?」
「あの、それは、私、どうしても、痛っ…」
「あ!ごめん」

山下は、慌てて小雪を抱き起こす。

「ちょっと見せて」
「いったーい!」
「ああ、また足首やっちゃったみたいだな」

そう言うと、小雪を抱きかかえて立ち上がった。

「ちょちょちょっと!稜さん、何を?」
「決まってるだろう。応急手当をして、病院へ行く」
「ええー?!また?」
「そう、また!」