「おーい、みんな今日は定時で上がれよー」
青木の声に、言われなくても上がりまーすと皆が答える。
クリスマス・イブの毎年恒例のやり取り。
皆は17時を過ぎると、いそいそと部屋を出て行く。
そんな中、山下だけは暗い顔で椅子から立ち上がった。
隣の席の加藤が、声をかけてくる。
「おい山下。迷ってるなら今日しろ」
「…は?何をですか?」
「決まってるだろ?告白だよ」
「な、何を言って…」
山下は思わず仰け反った。
「いいか?後悔だけはするな。あとで悔やんでも時間は戻らない。手放したものは、戻って来ないんだからな」
そう言うと、山下の背中をポンと叩いてから部屋を出て行った。
青木の声に、言われなくても上がりまーすと皆が答える。
クリスマス・イブの毎年恒例のやり取り。
皆は17時を過ぎると、いそいそと部屋を出て行く。
そんな中、山下だけは暗い顔で椅子から立ち上がった。
隣の席の加藤が、声をかけてくる。
「おい山下。迷ってるなら今日しろ」
「…は?何をですか?」
「決まってるだろ?告白だよ」
「な、何を言って…」
山下は思わず仰け反った。
「いいか?後悔だけはするな。あとで悔やんでも時間は戻らない。手放したものは、戻って来ないんだからな」
そう言うと、山下の背中をポンと叩いてから部屋を出て行った。