そのやり取りに皆で笑っていると、ふと瑠璃が山下に声をかける。
「山下さん?ずっとそのままで大丈夫ですか?」
「え?あ、ああ。蓮くん、なかなか指を離してくれなくて」
「ふふふ。赤ちゃんは、たいていいつも手をグーにしているんです。山下さんから離さない限り、ずっと握ったままだと思いますよ」
「そ、そうなのか。じゃあ…」
そっと指を抜くと、山下は、まだ蓮に握られた感触が残る人差し指を眺める。
「おいおい、お前ほんとに純情な乙女みたいだな」
「山下、蓮くんは男の子で年齢差も30歳だぞ?恋の道のりはなかなか厳しい」
「ちょっと!課長も加藤さんも、何を言ってるんですか!」
山下は慌てて否定する。
「ははは!蓮くんに比べたら、まだハードル低いだろ?気になる子がいるなら、ためらってないでアタックしろよ」
そう言って加藤は、山下の肩をポンと叩いた。
「山下さん?ずっとそのままで大丈夫ですか?」
「え?あ、ああ。蓮くん、なかなか指を離してくれなくて」
「ふふふ。赤ちゃんは、たいていいつも手をグーにしているんです。山下さんから離さない限り、ずっと握ったままだと思いますよ」
「そ、そうなのか。じゃあ…」
そっと指を抜くと、山下は、まだ蓮に握られた感触が残る人差し指を眺める。
「おいおい、お前ほんとに純情な乙女みたいだな」
「山下、蓮くんは男の子で年齢差も30歳だぞ?恋の道のりはなかなか厳しい」
「ちょっと!課長も加藤さんも、何を言ってるんですか!」
山下は慌てて否定する。
「ははは!蓮くんに比べたら、まだハードル低いだろ?気になる子がいるなら、ためらってないでアタックしろよ」
そう言って加藤は、山下の肩をポンと叩いた。



