「瑠璃様、ご出産、誠におめでとうございます!」
車の横で白石が姿勢を正して言い、瑠璃は、ありがとうと微笑んだ。
「ベビーシート、しっかり取り付けて参りました。赤ちゃんをこちらへ」
「ええ」
瑠璃は、そっと赤ちゃんをシートに寝かせる。
赤ちゃんは特に驚く様子もなく、良く眠ったままだ。
「気に入って頂けたようですね」
「うふふ、そうね」
真面目な顔で赤ちゃんに敬語を使う白石に、瑠璃は思わず笑ってしまう。
「はあー、可愛いですねー。まさに天使!お顔も総支配人そっくりで。色白なところは瑠璃様譲りですね。ほっぺたは、すみれちゃんに似てぷくぷくで…」
「白石、いいから早く車を出せ」
助手席の一生が、呆れたように声をかける。
「もうちょっとだけいいですか?ひゃー、おてても小さくて、なんて可愛らしい!」
「分かったから!そんなに見たいなら、今度うちにゆっくり遊びに来い」
「えっ、よろしいのですか?!」
「ああ。だから早く車を出せ。このままだと日が暮れるぞ」
「かしこまりました!それでは、超〜安全運転で参ります」
白石はエンジンをかけると、
右よし!左よし!前よし!しゅっぱーつ!と指差し確認する。
「路線バスか?まったく…。今度、運転手さんの帽子でもプレゼントするよ」
一生は、ブツブツと呟いている。
「かあさま、しらいしさん、おもしろいね」
すみれがこっそり瑠璃に囁き、二人で、ふふっと笑い合った。
車の横で白石が姿勢を正して言い、瑠璃は、ありがとうと微笑んだ。
「ベビーシート、しっかり取り付けて参りました。赤ちゃんをこちらへ」
「ええ」
瑠璃は、そっと赤ちゃんをシートに寝かせる。
赤ちゃんは特に驚く様子もなく、良く眠ったままだ。
「気に入って頂けたようですね」
「うふふ、そうね」
真面目な顔で赤ちゃんに敬語を使う白石に、瑠璃は思わず笑ってしまう。
「はあー、可愛いですねー。まさに天使!お顔も総支配人そっくりで。色白なところは瑠璃様譲りですね。ほっぺたは、すみれちゃんに似てぷくぷくで…」
「白石、いいから早く車を出せ」
助手席の一生が、呆れたように声をかける。
「もうちょっとだけいいですか?ひゃー、おてても小さくて、なんて可愛らしい!」
「分かったから!そんなに見たいなら、今度うちにゆっくり遊びに来い」
「えっ、よろしいのですか?!」
「ああ。だから早く車を出せ。このままだと日が暮れるぞ」
「かしこまりました!それでは、超〜安全運転で参ります」
白石はエンジンをかけると、
右よし!左よし!前よし!しゅっぱーつ!と指差し確認する。
「路線バスか?まったく…。今度、運転手さんの帽子でもプレゼントするよ」
一生は、ブツブツと呟いている。
「かあさま、しらいしさん、おもしろいね」
すみれがこっそり瑠璃に囁き、二人で、ふふっと笑い合った。



