「さあ、では奥様のところにご案内致しますね」
瑠璃のお産を担当してくれた、永井と名乗る助産師に連れられて廊下を進む。
「あの、瑠璃は、妻は大丈夫でしたか?出産の時…」
一人で苦しんでいたのではないかと、一生は胸が張り裂けそうだった。
「ええ、とても落ち着いて気丈でいらっしゃいましたよ。赤ちゃんの体重もしっかりあったので、それなりに痛みも強かったと思うのですが、泣き言1つおっしゃらずに堪えていらして…。無事に産声が聞こえてくると、良かったと、涙をひと筋溢していらっしゃいました。美しい涙に、私も胸がいっぱいになってしまって…。何と言いますか、神々しさを感じるお産でしたよ」
ベテランらしき永井は、あんなに心に残るお産は、初めてです、と付け加えた。
「奥様は今、この回復室で休んでいらっしゃいます。赤ちゃんは、体重など測った後でお連れしますね」
そう言って、永井はドアをノックした。
「失礼致します。ご主人と娘さんがお見えですよ」
部屋の中に声をかけてから、永井は一生に笑いかけた。
「さあ、どうぞ」
「は、はい。ありがとうございます」
一生はすみれを抱いて、そっと部屋に足を踏み入れる。
瑠璃のお産を担当してくれた、永井と名乗る助産師に連れられて廊下を進む。
「あの、瑠璃は、妻は大丈夫でしたか?出産の時…」
一人で苦しんでいたのではないかと、一生は胸が張り裂けそうだった。
「ええ、とても落ち着いて気丈でいらっしゃいましたよ。赤ちゃんの体重もしっかりあったので、それなりに痛みも強かったと思うのですが、泣き言1つおっしゃらずに堪えていらして…。無事に産声が聞こえてくると、良かったと、涙をひと筋溢していらっしゃいました。美しい涙に、私も胸がいっぱいになってしまって…。何と言いますか、神々しさを感じるお産でしたよ」
ベテランらしき永井は、あんなに心に残るお産は、初めてです、と付け加えた。
「奥様は今、この回復室で休んでいらっしゃいます。赤ちゃんは、体重など測った後でお連れしますね」
そう言って、永井はドアをノックした。
「失礼致します。ご主人と娘さんがお見えですよ」
部屋の中に声をかけてから、永井は一生に笑いかけた。
「さあ、どうぞ」
「は、はい。ありがとうございます」
一生はすみれを抱いて、そっと部屋に足を踏み入れる。



