全ての会計を済ませると、白石はたくさんの荷物を車に運び込む。

「ありがとう!白石さん。とっても助かりました」
「いえ、とんでもない。私も赤ちゃんグッズを見るのがとても楽しかったです。後でしっかり説明書を読んで、ベビーシートを取り付ける練習しておきますね」

そしてホテルに戻ると、すみれを迎えにナーサリーに行く。

すみれは今日も嬉しそうに、小雪とこんな遊びをしたと細かく話してくれる。

「良かったわね、すみれ」

瑠璃は心穏やかに、すみれとの時間を大事にしながら出産の時を待っていた。