甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 先輩の言葉に思うところがあるけど、あえて口には出さない。

 そのまま先輩は、言葉を続けた。

「気になってた……は、どんな人なんだろうって純粋に思ってたんだ。」

 そう言い、伏し目がちになる先輩。

 だけどすぐ、私のほうに視線を向け直した。

 ……パッと見て分かってしまうほどの、熱い視線を交えながら。

「でも違った。僕は……小森さんを、ずっと好きだったんだ。友達として、後輩としてじゃなく、女の子として。」

「……っ!?」

 女の子、として……?

「ど、どういう事ですかそれっ……!」

 意味が分からない。素直に受け止められない。

 嘘だって、そんなわけないって……思ってしまっている。

 半ばパニック状態になりながら、先輩に尋ねる。

 だけども先輩はいつも通りの微笑みで、私の腰を引き寄せた。

「せ、先輩っ……!?」

「小森さんはまだ、俺を好きでいてくれてる?」

 ぎゅっと、抱きしめられる体制へと変わる。

 一瞬にして変わってしまった状態に驚きながらも、先輩の声が聞こえた。