甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 私の思う事にはならないって、どうして言えるの……?

 先輩は私の頬に手を添え、少し強引に視線を合わせてきた。

 少しだけ上を向くと、先輩の柔らかい笑みがあって。

 いつも通り、何も変わっていないはずなのに。

「僕は初めて、告白をされたんだ。その相手が小森さんだったから、びっくりしたし戸惑いもした。」

 う、嘘っ……先輩なら、誰にでも告白されてると思ったのに……。

 こんなにモテて告白されないなんて……世の中は不思議だ。

 だけど……私だからびっくりした、って……?

 はてなマークを浮かべる私に対し、それを察したのか先輩はふっと微笑みを見せた。

「僕はずっと、小森さんのことが気になってたんだ。僕が弱さを見せた、あの時から。」

『生徒会の仕事は好きだし、無理はしてないつもりだったんだけど……疲れは溜まっちゃってたみたいでね。』

 先輩が指す弱さが何の事なのか、私にはすぐ分かった。

 先輩は、無理してしまう事を弱さなんて言っているのだろうか。

 ……そんなわけ、ないのに。