甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 急にリーダーだと、凄い人だと言ってくる。

 いつもよりも先輩の考えてる事が、感情が読めない。

 今先輩は、何を考えてるの? 何で脈絡もない事を、言ってくるの?

 なんて聞きたいけど、そうは言えない雰囲気で。

「小森さん、先月の返事を言っても良いかな。」

「……っ。」

 さっきまでは何の脈絡もない、他愛のない話だったのに。

 突然意表を突かれて、声が出なくなった。

 聞きたいけど、聞きたくない。

 聞いてしまえば……もう元の関係には、きっと戻れない。

 それは百も承知だ。その事だって考えて、告白をしたから。

 だけどいざ聞くとなると、やっぱり少し怖い。

 それでも私には、聞く義務がある。

 ……聞かなきゃ、ならない。

「は、い……。」

 ぎゅっと拳を握りしめて、震えを収めようと頑張る。

 下唇も噛み締め、先輩にバレないように努めた。

 ……それ、なのに。

「っ……せん、ぱっ……」

「そんなに怖がらないで。小森さんの思う事には、ならないから。」

 どういう、事……?