甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 私からは、ダメだと考えているから。

 先輩がどう思うかで、この距離の長さが変わる。そんな感じ。

「……小森さん、君はいいリーダーになれると思うよ。」

「え……?」

 何を言うかと思いきや、リーダーだなんて。

 突然言われた言葉に、首を傾げる他ない。

 それに、私は……。

「そんなわけありませんよ。私はそういった柄じゃありませんし、なれないと思いますよ。」

 私がリーダーだと言ったのは、もうすぐ私が三年になるからだろう。

 後輩を引っ張れる、目標となれる存在になれると、先輩は言っているんだろう。

 でも私は、そんなの向いていない。

 ……肯定をしてしまえば、先輩が離れていく気がした。

 何とも言えない気持ちになり、俯いてしまう。

 肯定も否定もできない、優柔不断な私。

 そんな私にリーダーなんて、なれるわけないんだ。

「それこそそんな事ないよ。小森さんは優しいし、誰よりも気遣いができる凄い人だよ。誰かの支えになってあげられる、立派な心だって持ってる。」

 ……先輩が何を言いたいのか、全く分からない。