甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 うぅっ……自分の間抜けさがよく分かるっ……。

 心配かけないようにって思って黙ってたのに、いとも簡単にバレてしまった。

「それで? 何があったの?」

「い、言わないとダメ?」

「ダメ。」

 そ、即答っ……。

 茉優ちゃんがここまではっきりと聞いてくるという事は、それほど気になっているという事。

 ここまでくれば、もう言うしかないのかなぁ……。

 正直のところ、茉優ちゃんを困らせる気しかしない。

 だけど、茉優ちゃんを余計に困らせちゃうから、もう観念して言うしかない。そう悟り、言おうとした……そのタイミングで。

「天宮、ちょっといいか?」

「えっ……今ですか?」

「頼む! ちょっと手伝ってくれ!」

「何で私が……」

「千代河にも声かけたから!」

「……分かりましたよ行けばいいんですね。」

 千代河という単語に、過剰に反応した茉優ちゃん。

 ふふっ、茉優ちゃん可愛いっ。

 口角を上げ、一人こっそり微笑む。

 茉優ちゃんは少しだけ面倒そうに、だけど嬉しそうに椅子から立ち上がった。