今まで小森さんのこと、可愛い後輩だとしか思ってなかった。
……だけどそれは、別の意味の可愛いだった。
恥ずかしそうに頬を染めて俯きがちに、でも一生懸命に伝えてくれた彼女。
それとともに贈られた、告白の言葉。
「僕も好きだよ。」なんて言えるほど、僕は器用じゃない。
むしろこっちが恥ずかしくなって、理由を聞いたのに先延ばしにして。
間近にある卒業式を利用して、その時は小森さんから逃げた。
僕はきっと……ううん、絶対に卑怯な人間だ。
自分の気持ちを言えば良かった、それだけで良いはずだったのに……それすらもできない、心の弱い人間だから。
「好き」だと言われ、僕はあからさまに動揺した。
自分の気持ちに気付いたのと……小森さんが可愛く見えて、仕方ないのとで。
今すぐにでも腕の中に閉じ込めて、できるならだ誰にも見られないようにしてしまいたい。
僕を好いてくれる小森さんに、倍以上の愛を与えたい。
……なんて思う僕は、意外にも独占欲が強いようで。
そんな自分の変化に心がついていかず、小森さんに今まで通りに接する事で精一杯だ。
……だけどそれは、別の意味の可愛いだった。
恥ずかしそうに頬を染めて俯きがちに、でも一生懸命に伝えてくれた彼女。
それとともに贈られた、告白の言葉。
「僕も好きだよ。」なんて言えるほど、僕は器用じゃない。
むしろこっちが恥ずかしくなって、理由を聞いたのに先延ばしにして。
間近にある卒業式を利用して、その時は小森さんから逃げた。
僕はきっと……ううん、絶対に卑怯な人間だ。
自分の気持ちを言えば良かった、それだけで良いはずだったのに……それすらもできない、心の弱い人間だから。
「好き」だと言われ、僕はあからさまに動揺した。
自分の気持ちに気付いたのと……小森さんが可愛く見えて、仕方ないのとで。
今すぐにでも腕の中に閉じ込めて、できるならだ誰にも見られないようにしてしまいたい。
僕を好いてくれる小森さんに、倍以上の愛を与えたい。
……なんて思う僕は、意外にも独占欲が強いようで。
そんな自分の変化に心がついていかず、小森さんに今まで通りに接する事で精一杯だ。

